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開業費(市場調査費)

会社設立に関する仕訳③

[お題]会社の開業準備のために行った市場調査の費用を支払った。なお、開業準備に関する費用は繰延資産として計上することとしている。この場合の仕訳は?

コツ
会社の設立登記後、営業を開始するまでの開業準備のための費用は原則、営業外費用となる。ただし、開業費(繰延資産)とすることもできる。それが開業費(市場調査費)のコツ!

【仕訳】 開業費 500 / 未払金 500


※開業費は、経常的な費用にあたるかどうかの判断が必要となります。経常的な費用にあたるかはご自身でよくご検討下さい。
※勘定科目は金額の大小、会社の状況などによって変わって来ます。包括的に検討して勘定科目を決めましょう。
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開業費 創立費 資産 繰延資産 会社設立

Situation

りさ子先輩:
はじめ君、さっき社長に会ったら、これをはじめ君に渡してくれって。

はじめ君 :
何ですか?

りさ子先輩: 新会社で経営するワインショップのオープンに当たって、市場調査をお願いしたらしい わよ。これは、市場調査をお願いした会社からの請求書よ。

はじめ君 : うわ~。市場調査にかなりのお金をかけているんですね。

りさ子先輩: それだけ社長が新ワインショップに賭けてるってことね。 ところではじめ君、この仕訳はどうなる?


はじめ君 : そんなの任せてくださいよ! この前、創立費を確認したときに、ちゃんと一緒に簿記の教科書を確認しましたから。

【仕訳】 開業費 500 / 未払金 500


設立登記までの費用は創立費、設立登記から開業までは開業費として繰延資産に計 上して一定期間で償却するんですよね?


りさ子先輩: うちの会社では、設立や開業のためにかかった費用は繰延資産にすることにしている から、それでOKよ。 ちゃんと、事前に簿記の教科書を確認しておくなんて偉いじゃない。

はじめ君 : だって、絶対に先輩に聞かれるって思ってましたから・・・ ところで、さっき先輩はうちの会社では繰延資産って言ってましたけど、違う場合もある んですか?

りさ子先輩: うちの会社は、費用収益対応の原則から費用にせずに繰延資産として資産計上してい るけど、原則は違うのよ。 創立費も開業費も、支払時に営業外費用で処理するのが原則なのよ。 この企業会計基準委員会が出している 「繰延資産の会計処理に関する当面の取扱い」 を見てみて。

はじめ君 : 本当だ。「開業費は、原則として支出時に費用(営業外費用)として処理する。ただし、 開業費を繰延資産に計上することができる。」って書いてある。 でも、何で販管費ではなくて営業外費用なんですかね?

りさ子先輩: 開業準備のための費用は、商品を販売したり、サービスを提供したりといった、通常の 営業活動のための費用かしら?

はじめ君 : まだ、お店も開店していないので、物を売ったり、仕入れたりという通常の営業活動に 関する費用ではないですね。 あっ、だから営業外費用なんだ!


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