一括償却資産
お店の仕訳⑩
[お題]10万円以上20万円未満である、13万円の棚を買った。この場合の仕訳は?
コツ
償却方法が違っても、仕訳は変わらない。通常通り固定資産に計上しよう。ただし、償却費の計算は注意が必要。固定資産台帳に注記して忘れずに。それが一括償却資産のコツ!
店 減価償却 固定資産 資産
Situation
りさ子先輩:
いよいよ月末ね。2号店の経理処理もあと一息よ。
はじめ君 :
大詰めですね~。打ち上げに行く日が近づいていて、楽しみだな~。
りさ子先輩:ふふ。気持ちよく打ち上げするには、最後のツメをしっかりしないとね。さて、残りは固定資産関係の処理ね。まずはバックヤードの棚から行きましょうか。
はじめ君 :この「エレクトル」社の棚ですね。へ~、いろんなパーツを集めて、好きな高さに棚を調節できるんだ。便利だなぁ。こういう細かいパーツが集まったものは一体で資産に計上するんですよね。
りさ子先輩:その通り。請求書を見ると、棚一つ分のパーツ一式で13万円ね。
はじめ君 :13万円だと、10万円以上だから、耐用年数を調べて定額法で償却ですね。
りさ子先輩:原則はそうね。でも、うちの会社は10万円以上20万円未満のものを買ったら、「一括償却資産」として資産計上することにしているの。あれ、これ言わなかったっけ?
はじめ君 :え~っと、多分聞いてないです。もう一度説明してください。
りさ子先輩:話した気がするんだけどなぁ。じゃ、もう一度説明するわね。比較的少額な資産を長い期間で償却していくと言うのは会社の管理面では手間と金額の重要性を比べると、あまり合理的とは言えないでしょ。だから、少額な資産はまとめて3年で償却していい、という法律ができたの。
はじめ君 :そうすると、早く費用にすることが出来るから、節税になりますね。
りさ子先輩:そういう事。だから仕訳は普通通りに切るけど、償却費の計算は通常の定額法とは違うから、決算の時に気をつけなくちゃね。