債務免除(災害時)
災害があった場合の仕訳⑥
【お題】被災した取引先の債務を免除した。この場合の仕訳は?
コツ
被災した取引先への売掛金を免除した場合、税務上の寄付金や交際費としなくても良い。雑損失や特別損失で処理しよう。それが債務免除(災害時)のコツ!
災害 債務免除 買掛金 費用
Situation
はじめ君 :
国税庁のホームページ、もうちょっと良くみてみようかな。
りさ子先輩:
そうね。災害関連のいろいろな特例措置が発表されているから、経理マンとしてはしっかり読んでおきたいわね。
はじめ君 :こうやって見てみると、本店での取引についても、直接の被災地じゃないけど適用できる特例が結構ありますね。
りさ子先輩:そう言えば、ワインを卸している先に、北関東のペンションやレストランが結構あったと思うけど、売掛金の回収はどうなるのかしら。
はじめ君 :そうですね・・・。ちょっと営業部へ行って聞いて来ます。
りさ子先輩:おかえり。営業部の人は何て言っていた?
はじめ君 :ほとんどのお客さんは被害状況はそんなに深刻じゃないみたいですが、やはり数件営業継続が難しい所が出そうだってことでした。
りさ子先輩:やっぱりそうか・・・。被災地ってことで風評被害もこれから深刻になって来るかも知れないし。
はじめ君 :うちの会社ではそういうお客さんに何か支援する予定は無いのかな。
りさ子先輩:お見舞金は出したけど・・・。他には債務免除をしてあげて、この辛い時期を乗り切ってもらう、って事も考えられるけど、この辺は経営判断ね。
はじめ君 :うちの社長は義理に厚いから、今度の役員会で何か支援策を出してくれると、ぼくたちも嬉しいなぁ。