リース債務(契約時)
負債に関する仕訳⑦
【お題】ワインセラーをリース契約した。この場合の仕訳は?
コツ
ローンで払ったと考えてしまっては、実際の取引と誤差が生じてしまいます。ファイナンスリース取引「実態」が金融取引と同様なので、こういう処理が考えられた。それがリース債務(契約時)のコツ!
【仕訳】 | リース資産 | 1,000 | / | リース債務 | 1,000 |
負債 リース リース債務 固定資産
Situation
りさ子先輩:
頼りがいのあるはじめ先輩に、驚くようなお知らせがあるの。
はじめ君 :
何ですか?可愛い後輩が入ってくるんですか?AKBの高橋みなみちゃんみたいな!!!
りさ子先輩:えっ・・・違うんだけど。ワインショップの3号店の経理を、はじめ君が担当としてやってもらうことになったのよ。
はじめ君 :ぼ・ぼ・僕がですか~少し心配なんですけど、大丈夫ですか?
りさ子先輩:ここ最近、頑張っているし、勉強もしているからね。もう部長と話し合って決めたことだから。私もサポートするから頑張りましょうね。
はじめ君 :分かりました。やってみます。
りさ子先輩:じゃあこれ。よろしくね。3号店はワインセラーをリース契約することにしたの。リース取引は、知っているかしら。
はじめ君 :この間、税理士試験を受けている奴と飲みに行った時に、リース取引について話をしていたんですよ。
りさ子先輩:じゃあ、リース取引については説明しなくても大丈夫ね。
はじめ君 :多分・・・えっと、リース取引は、①途中で解約が出来ない。②そのものの経済的利益を受け、又使用した費用を負担する。これがファイナンス・リース取引で、それ以外がオペレーティング取引でしたよね。
りさ子先輩:ちゃんと勉強していて、びっくりよ!!でも、もう一つ大事なことを忘れていない?
はじめ君 :う~ん・・・そうでした。ファイナンスリース取引は、契約終了後に所有権が移転する場合(所有権移転ファイナンス・リース)と、しない場合(所有権移転外ファイナンス・リース)の2通りあるんですよね。
りさ子先輩:そうね。会計処理は、売買処理と賃貸借処理があるのよね。
はじめ君 :はい。今回の契約は・・・「中途解約不能の所有権移転外ファイナンス・リース、契約期間が5年」の記載があるので売買処理ですね。
りさ子先輩:どうしちゃったの?はじめ君。明日は雨が降らないといいんだけどなぁ~
はじめ君 :先輩、それはないですよ。
りさ子先輩:ごめん。今度おいしいものでも、ご馳走するから。
はじめ君 :本当ですか?もっと頑張りますね。