未払金(翌月分の請求書)
間違えやすい仕訳③
[お題]来月から借りる社宅家賃の請求書が届いた。なお、支払いは来月の予定である。この場合の仕訳は?
コツ
来月分の家賃の請求書なので、今月はまだサービスを受けていない。また、今月は支払いも行っていない。だから、今月の会計取引は何もない。よって、今月の仕訳はなし。それが未払金(翌月分の請求書)のコツ!
【仕訳】 | 仕訳なし! |
間違え 家賃 社宅 見越繰延
Situation
先輩、富士山に行ったって言ってましたけど、富士山登ったんですか?
りさ子先輩:
いきなり、何でそんなこと聞くの。ま~、今回はちょっと登ってみたけど・・・
はじめ君 : え~っ、本当はいつも登ってるんじゃないですか?
りさ子先輩: その話はいいから、仕事よ仕事。 ところで、はじめ君。この仕訳は何かしら?
【ミス仕訳】 | 前払費用 | 5,000 | / | 未払金 | 5,000 |
はじめ君 : あ~。来月から北関東支店に転勤になった佐藤さんの社宅ですね。 来月の家賃だったので、前払費用にしたんですけど、何か問題ありますか?
りさ子先輩: 問題大アリよ。ちゃんと仕訳の意味を考えたの? 前払費用については、この前説明したばかりじゃない。 (The仕訳番外編:見越・繰延) 前払費用ってどういうときに使う?
はじめ君 : ちゃんと覚えてますよ。 前払費用は、まだ受けていないサービスについて、先にお金を支払ったときです。
りさ子先輩: そうよ。先にお金を払っているのよ。 お金を払っているというのが、大前提じゃない。今回は払ってる?
はじめ君 : 来月支払い予定なので、まだ払っていませんね。 あっ、そうか!